パリのシャルルドゴール空港を出発して、ロンドンで乗り継ぐためにヒスロー空港へ降りる。エアフランスがおくれて出発したため乗り継ぎ時間が1時間ほどしかない。
ヒスロー空港は広くて、エアフランスを降りたところから、JALの乗り場までとお〜〜〜い。

ひたすら歩く。
途中免税店の近くに各航空会社の発発券カウンターがあり、AN○の制服を見つける。そうだ私のいとこはロンドンのAN○で働いているのだった。カウンターに座っている日本人に声をかけてみる。「○○さんはいますか?私彼女のいとこの○○子ですが」
すぐに彼女と電話で連絡してくれた。
彼女とは10才も年が違うし、特に親しいというわけではなかったが、彼女の母親と私の母が姉妹で、彼女の母親が10年前に亡くなったあと、母がなにかと心をくばっているのでロンドンから娘達を連れて日本に帰る度に母を訪ねてくれている。

彼女は、私がパリに来ていることなど全く知らなかったし、
私も、ヒスロー空港に降りるまで会うことを考えていたわけではなかった。でもせっかく1時間でもこの空港に降りたのだから会って行こうということになったのだ。
しばらくして制服姿の○○さんが出てきた。会うのは2年ぶりぐらいか?早速大阪弁丸出しで会話が始まる。
連れてきた娘?は彼女のことをあまり知らないが紹介する。
○○さんは娘のことを覚えていて、「おおっきくなったねえ」と
関西弁でまくし立てる。時間が無いのでJALの搭乗口まで歩きながらしゃべる。彼女も突然の親戚の登場でビックリしただろう。ずーっとしゃべり詰めだった。私たちも時間が無いのでまた日本で出会うことを約束して別れた。出会ってから別れるまで15分足らずの再会だった。
こんな事なら、日本からお土産を用意してくれば良かったのだが。
 
とにかくフランスで遊ぶことばかりに夢中だったのでロンドンの彼女のことが思い出せなかったのだった。
安いツアーで1週間前に席が確保されたので無理もないけど。

この次は、イギリスを訪ねて彼女の家族に会いに来よう。
娘達二人は、私の娘と同じ年頃。去年の夏にも出会ったばかりだ。
なんだかとても遠いと思っていたロンドンが近くに感じられた。
親戚が住んでいるって事は、地球が急に狭く感じられる。

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